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本能を呼び覚ますこのコードに、君は抗えるか

nwiizoはなぜSpeaker Deckに上げた資料をブログにするのか?

はじめに

私(nwiizo)は、ソフトウェアエンジニアとして日々の開発で得た知見やノウハウを、勉強会などで作成したプレゼンテーション資料としてSpeaker Deckに公開しています。Speaker Deckは、スライド共有サービスの一つで、スライドを簡単に公開・共有できる素晴らしいプラットフォームです。

しかし、Speaker Deckに資料を公開するだけでは、いくつかの課題があります。スライドは情報を凝縮して伝えるために作られているため、詳細な説明や補足情報が不足しがちです。また、スライドだけでは、多くの人に情報が届きにくいという問題もあります。

これらの課題を解決するために、私は Speaker Deck に上げた資料の内容を、改めてブログ記事として書くことにしています。本記事では、Speaker Deckに上げた資料をブログ記事化する意義について、詳しく解説していきます。

詳細な説明と補足情報の追加

スライドは、限られた紙面に要点を簡潔にまとめる必要があるため、情報を凝縮して伝えることに重点が置かれています。しかし、これだけでは聴衆の理解が表面的なものにとどまってしまう可能性があります。一方、ブログ記事では、スライドの内容を詳細に説明することができます。

例えば、スライドではコードのスニペットを示すだけで終わってしまうことがありますが、ブログ記事ではそのコードの解説を丁寧に行うことができます。また、スライドでは伝えきれなかった背景情報や、補足説明を加えることで、より深い理解を促すことができるでしょう。

さらに、スライドで紹介した技術や手法が、他の分野とどのように関連しているかを説明することもできます。これにより、読者は新たな観点からの問題解決のヒントを得ることができるかもしれません。

Speaker Deck のスライドをブログ記事化することで、内容をより詳細に、より多面的に説明することができるのです。これは、情報を正確に伝え、読者の理解を深めるために非常に重要なことだと言えるでしょう。

アウトプットによる技術力の向上

ソフトウェアエンジニアにとって、新しい技術を学ぶことは重要ですが、学んだことをアウトプットすることも同様に重要です。登壇もそうですがブログ記事を書くためには、自分の知識を整理し、体系的に説明する必要があります。この過程で、自分の理解が深まり、技術力の向上につながります。

ブログ記事を書く際には、自分が当たり前だと思っていたことを改めて見直すことになります。その際、自分の理解が不十分だったところや、説明が難しい部分に気づくことがあるでしょう。これは、さらなる学習のモチベーションにつながります。

また、ブログ記事を公開することで、読者からのフィードバックを受けることができます。読者の質問や指摘は、自分では気づかなかった視点を提供してくれるかもしれません。このようなフィードバックから学ぶことで、さらなる技術力の向上が期待できます。

ここで注目すべきは、登壇資料とブログ記事の違いです。登壇資料は、聴衆の反応を見ながら、その場で説明を調整することができます。また、質問に答えることで、理解が不十分な部分を補うこともできます。一方、ブログ記事は、書いた内容がそのまま読者に伝わります。誤りや不十分な説明があれば、それがダイレクトに読者に伝わってしまうのです。

つまり、ブログ記事を書くことは、自分の知識や理解をより厳密に見直す機会になります。誤魔化しが効かない分、自分の理解の甘さが露呈するリスクがあるのです。しかし、だからこそ、ブログ記事を書くことは、技術力向上により大きな効果をもたらすと言えるでしょう。自分の知識のギャップに気づき、それを埋めていく過程こそが、真の成長につながるのです。

Speaker Deckの資料をブログ記事にすることは、自己の知識と真摯に向き合う機会を提供してくれます。これは、技術力向上のための素晴らしい機会だと言えるでしょう。

継続的な学習習慣の確立

技術の進歩が速いソフトウェア開発の世界では、常に新しいことを学び続ける必要があります。しかし、日々の業務に追われていると、学習の時間を確保することが難しく感じることもあるでしょう。そんな中で、Speaker Deckの資料をブログ記事化することは、継続的な学習習慣を確立するための良い方法だと言えます。

ブログ記事を書くためには、Speaker Deckの資料で扱ったトピックについて、さらに深く調査・研究する必要があります。この過程自体が、学習のプロセスの一部となります。また、ブログ記事を書くことを習慣化することで、学習のための時間を確保することが自然とできるようになるでしょう。

さらに、自分の学習の成果をブログ記事としてアウトプットすることで、学習へのモチベーションを維持することもできます。自分の成長を可視化することは、さらなる学習への原動力になるはずです。

加えて、ブログが増えて充実してくると、ブログを書くこと自体が楽しくなってくるものです。自分の知識や経験が、記事という形で蓄積されていくことに喜びを感じるようになります。また、読者からのフィードバックや反響が、さらなるブログ記事を書くモチベーションにつながります。

こうして、Speaker Deckの資料をブログ記事化することと学習が、正のフィードバックループを形成するのです。学習した内容をブログ記事にすることで、学習が促進され、ブログ記事が充実します。充実したブログは、さらにブログを書く意欲を高めます。この好循環が、継続的な学習習慣を確立し、維持することにつながるのです。

Speaker Deckの資料をブログ記事化することは、継続的な学習習慣を確立するための素晴らしい方法なのです。技術の進歩に遅れないためにも、この習慣を身につけることをおすすめします。そして、この習慣が、エンジニアとしての成長を加速させる良いサイクルを生み出すことを期待しています。

エンジニアとしての認知度向上とアイデンティティの確立

ソフトウェアエンジニアにとって、自分の専門性や技術力を示すことは、キャリアを積み重ねる上で非常に重要です。Speaker Deckに資料を公開することは、自分の知見を共有する良い方法ですが、それだけでは限界があります。一方、ブログ記事を通じて、自分の知見やスキルを広くアピールすることができます。

質の高い技術情報を継続的に発信することで、徐々に読者がついてくるでしょう。これは、エンジニアとしての認知度の向上につながります。

認知度が高まれば、仕事の依頼や、登壇の機会なども増えるかもしれません。これは、キャリアアップのチャンスにもなるでしょう。また、企業のエンジニアとして働いている場合は、社外での認知度の向上が、社内での評価にもつながる可能性があります。

さらに、ブログ記事を書くことは、エンジニアとしてのアイデンティティの確立にも役立ちます。自分の考えや経験を言葉にすることで、エンジニアとしての自分の立ち位置が明確になります。これは、自分のキャリアの方向性を考える上でも重要なことだと言えるでしょう。

Speaker Deckの資料をブログ記事化して発信することは、エンジニアとしてのキャリア形成において非常に有益なのです。認知度の向上とアイデンティティの確立は、長期的な視点で見たときに、大きな意味を持つはずです。

登壇への動機づけ

エンジニアにとって、カンファレンスや勉強会での登壇は、自分の知見を共有し、人脈を広げるための素晴らしい機会です。しかし、登壇することへの不安や、ネタが思いつかないといった理由で、なかなか一歩を踏み出せないエンジニアも多いのではないでしょうか。

Speaker Deckの資料をブログ記事化することは、登壇への良い動機づけになります。すでにSpeaker Deckで発表した内容をベースにブログ記事を書くことで、徐々に自信がつくでしょう。また、ブログ記事への反響を見ることで、自分の知見に対する需要や、興味を持ってくれる人の存在を実感することができます。これは、登壇へのモチベーションにつながるはずです。

また、ブログ記事は、登壇の良い練習の場にもなります。ブログ記事を書く際には、自分の考えを明確に言葉にする必要があります。これは、登壇の際にも求められるスキルです。ブログ記事を書くことで、プレゼンテーションスキルの向上も期待できるでしょう。

さらに、ブログで築いた信頼関係が、登壇の機会につながることもあります。ブログを読んだ人から、登壇の依頼を受けるケースも珍しくありません。

登壇は、エンジニアとしてのさらなる成長と、人脈の拡大に役立つはずです。Speaker Deckの資料をブログ記事化することは、その第一歩を踏み出すための素晴らしい動機づけになるのです。

技術情報の発信と共有

ソフトウェアエンジニアにとって、自分の知見やノウハウを共有することは重要な責務の一つです。新しい技術や手法を学んだら、それを他のエンジニアにも伝えることで、エンジニアコミュニティ全体の知識レベルの向上に貢献することができます。

Speaker Deckに公開した資料をブログ記事として再構成することで、技術情報をより詳細かつ体系的に発信することができます。スライドだけでは伝えきれなかった詳細な説明や、実際のコード例などを交えることで、より深い理解を促すことができるでしょう。

さらに、ブログ記事にはコメント欄を設けることができます。読者からの質問や意見を受け付けることで、インタラクティブなコミュニケーションが生まれます。これは、さらなる知識の共有や、新たな発見につながる可能性を秘めています。

ソフトウェアエンジニアが持つ知識は、利用するか共有されてこそ価値があります。Speaker Deckの資料をブログ記事化し、積極的に情報を発信することは、エンジニアコミュニティ全体の発展に寄与する素晴らしい取り組みだと言えるでしょう。

ブログの方があとから見返しやすい

Speaker Deckの資料を読むと、その時は内容を理解した気になれます。特に、登壇を聞いている時は、登壇者の説明を聞きながら資料を見ることができるので、理解が深まった感覚を得られるでしょう。

しかし、時間が経つと、資料の内容を忘れてしまうことが多いのではないでしょうか。資料だけでは、詳細な説明が不足していることが多いため、あとから見返しても、内容を思い出すことが難しいのです。

一方、ブログ記事は、詳細な説明と補足情報が含まれているため、あとから見返した時にも内容を理解しやすいという利点があります。つまり、Speaker Deckの資料だけでは一時的な理解にとどまってしまいますが、ブログ記事であれば、長期的な理解と知識の定着に役立つのです。

また、ブログ記事は検索しやすいというメリットもあります。特定の話題や技術について調べたい時に、関連するブログ記事を探すことができます。これは、自分が過去に学んだ内容を振り返る時にも役立ちます。

さらに、ブログという文字のフォーマットを使うことで、登壇に比べて主張そのものに注意を向けさせることができます。人は身振り、声質、表情、顔といった外見や肩書に惑わされて主張を歪めて解釈してしまうことがありますが、ブログではそういった先入観をなるべく排除し、あくまで中身に集中させることができるのです。

Speaker Deckの資料をブログ記事化することは、知識を長期的に活用するために非常に有効な方法だと言えるでしょう。

おわりに

Speaker Deckに上げた資料をブログ記事として再構成することには、多くの意義があります。詳細な説明と補足情報の追加、アウトプットによる技術力の向上、継続的な学習習慣の確立、エンジニアとしての認知度向上とアイデンティティの確立、登壇への動機づけ、技術情報の発信と共有など、個人の成長とエンジニアコミュニティ全体の発展に寄与する様々なメリットがあるのです。

また、Speaker Deckの資料は初見では理解した気になれますが、時間が経つと内容を忘れてしまいがちです。一方、ブログ記事は詳細な説明と補足情報が含まれているため、あとから見返した時にも内容を理解しやすいという利点があります。つまり、Speaker Deckの資料だけでは一時的な理解にとどまってしまいますが、ブログ記事であれば、長期的な理解と知識の定着に役立つのです。

Speaker Deckは、スライドを公開・共有するための素晴らしいプラットフォームですが、それだけでは情報共有の手段としては限界があります。一方、ブログは、より詳細で探索しやすい情報を提供することができます。Speaker Deckとブログを組み合わせることで、より効果的な技術情報の発信が可能になるのです。

皆さんも、自分の知見を共有するためにこの方法を活用してみてはいかがでしょうか?

参考資料