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技術書やブログ、登壇資料の参考文献は読んだ方がいい

はじめに

今年、わたしは女性との同棲を解消した。その過程で、円形脱毛症にも胃潰瘍にもなった。まるで自分の身体から生気が抜け落ちるような感覚に何度も襲われた。そして、人生でこれまでにないほど体重が増えるという、加齢を言い訳にしたような出来事が頻発した。彼女との生活でトーストの耳を食べるのをやめていたがそれも食べるように戻した。年末のこの時期は、振り返ったり新しいことを始めたくなるものです。しかしそんなことは全て横に置いておいて今日は、「技術書やブログ、登壇資料の参考文献は読んだ方がいい」というテーマについて、深掘りしてみたいと思います。技術の世界は日々進化し、新しい情報を取り入れることは不可欠ですが、新しい技術や理論の背後にある基礎知識や歴史にも目を向けることも同じかそれ以上に大事ではないでしょうか?

参考文献の役割

技術書やブログ、登壇資料には、文字やページの数や時間の制限があるため、著者や発表者は主要なポイントに焦点を当てて情報を伝えます。しかしこれらの表面に現れる情報だけでは、トピックの全貌を把握するのは難しいです。そこで重要になるのが、参考文献の役割です。これらは、トピックに関するより詳細な情報、歴史的背景、異なる視点やアプローチを提供し、より深い理解を促します。特に、複雑な技術や理論を扱う際には、参考文献が理解の鍵となります。ブログや登壇資料の表面だけを読んで分かったと思うのは容易いですが、実際の理解は表面的なものに過ぎないことが多いのです。

認知科学者スティーブン・スローマンとフィリップ・ファーンバックの著書「知ってるつもり 無知の科学」では、人間の知性の限界と錯覚について詳しく論じられています。この本は、私たちが持つ「知識の錯覚」について解説しています。多くの人が、あるトピックについて理解していると自信を持っているが、実際にはその理解は浅いことが多いのです。これは、私たちの認知システムが複雑な情報を簡略化し、限られた情報から全体を理解したと錯覚する傾向があるためです。

また、エンジンコミュニティではダニング=クルーガー効果という現象としても有名で、人々は自分の知識や能力を過大評価する傾向があります。これは特に、自分の知識が不足している分野で顕著に現れます。この効果は、単なる自信過剰にとどまらず、誤った情報や決定に基づく行動を引き起こすリスクを含んでいます。

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このようなわかったフリした認識の歪みを避けるためにも、参考文献を活用して自分の理解を深め、多角的な視点を持つことが重要です。参考文献は、知識の錯覚やダニング=クルーガー効果に陥りがちな私たちの認識を補完し、より深い理解を促すためのものになり得ます。

文献選びのポイント

文献を選ぶ際には、その情報源の信頼性や、著者の専門性を評価することが大切です。現在の自分の知識レベルや興味のある領域に合った文献を選ぶことも重要です。一つのトピックについて、異なる角度から書かれた文献を読むことで、よりバランスの取れた理解が得られます。年末年始の休暇は、新しい知識を身につけるための絶好の機会です。選んだ文献をじっくりと読むことで、より学びを充実させることができます。文献選びに関しては、必ずしも難解なものを選ぶ必要はありません。例えば、参考文献に載ってる書籍の入門書を読むことは、知識の更新や基礎を再確認するためにも有効です。O'Reillyなどの専門書のサブスクリプションサービスを利用することで、「え、この本読むのに3000円か」と逡巡せずに幅広い分野の知識を得るための良い方法となります。

最後に

このブログを通じて伝えたいのは、単に「技術書やブログ、登壇資料の参考文献は読んだ方がいい」というアドバイスではなく、むしろ「技術書やブログ、登壇資料の参考文献は読んでほしい」という切なる願いです。学びの過程で急ぎすぎず、じっくりと時間をかけて考えることは本当に大切です。表面的な理解に留まらず、深く内容を吟味し、背景や著者の意図を理解することで、真の学びが得られます。参考文献を読む際には、それらが提供する多様な視点や深い知識を活用し、幸せの分母を増やすような豊かな理解を目指すことが重要です。ゆっくりと考えることで、新しい発見や洞察が生まれ、学びの経験がより深いものになります。私たちは共に学び、共に成長することができます。皆さん、良いお年をお迎えください。新しい年にも、学びの喜びを共有し、一緒に成長していくことを心から楽しみにしています。そして、みなさんにも心から「参考文献をしっかりと読むこと」を勧めます。それによって、より深い知識と理解を得ることができ、幸せの分母を増やすための一歩となるでしょう。