2024-01-01から1年間の記事一覧
大規模システム運用の難しさは、その規模と複雑性に起因します。開発する人も多く、運用に関わる人間も多く、そしてシステムの性能や信頼性を評価する人間も多数います。この多様な関係者の利害が複雑に絡み合う中、技術的な課題に加え、人的・組織的な課題…
はじめに Goプログラマーにとって、パッケージを最新の状態に保つことは重要な作業だ。しかし、複数のパッケージを個別に更新するのは時間がかかり、効率が悪い。そこで今回は、Fishシェルを使用してGoパッケージを一括更新する堅牢なワンライナーを紹介する…
自動化は私の忍耐力の限界を補完してくれます。 はじめに 本書「Continuous Deployment」は、継続的デプロイメントの実践に焦点を当てた包括的なガイドです。継続的デプロイメントは、ソフトウェアパイプラインを完全に自動化し、手動介入を必要としない手法…
はじめに プログラミングは、本質的に創造性に満ちた営みであり、知的好奇心を刺激する活動です。これこそが、私がプログラミングに深い愛着を感じる主な理由であり、恐らく多くの方々も同じではないでしょうか?。プログラミングにおいて、各課題は独自性を…
本日は人生の数ある選択肢のなかから、こちらのブログを読むという行動を選んでくださいまして、まことにありがとうございます。 はじめに プログラミングの世界には多くの指針や原則が存在します。Chris Zimmerman氏の「The Rules of Programming」(邦題:…
はじめに こんにちは。今日、Cloud Operator Days 2024 クロージングイベントにて「2024年版 運用者たちのLLM」というタイトルで登壇させていただきました。この記事では、発表の内容と、それに対する反響、そして個人的な振り返りを共有したいと思います。 …
はじめに テックブログの執筆プロセスは、エンジニアの経験や知識を活用し、多様な情報源から価値ある内容を抽出し、読者にとって有益な形に整理する作業です。この過程では、自身の業務経験はもちろん、他のブログ記事や技術書籍など、幅広い情報を取り入れ…
人間が何もしないと病気になるのと同じように、ソフトウェアも何もしないと複雑になる。 はじめに ソフトウェア開発の世界に飛び込んでから、「ソフトウェアは認知の限界まで複雑になる」という言葉を耳にしたとき、正直なところ、「ほへー」って思いながら…
あなたがさっきまで読んでいた技術的に役立つ記事は、10年後も使えるでしょうか?ほとんどの場合でいいえ はじめに 短期的に効果的な手法や知識は、ソフトウェア開発の分野において、急速に価値を失う傾向があります。この現象は、私たちが何を重点的に学ぶ…
はじめに こんにちは、ウェブオペレーターの皆さん。今日は、運用の自動化を推進しつつ、重要な確認ステップを保持する方法について、私が開発したツール「toi」を交えてお話しします。 また、これらのツールが完全な自動化が許されない環境や状況でも活用で…
はじめに マイクロサービスアーキテクチャの台頭により、サービスメッシュ技術は現代のクラウドネイティブ環境において外せない選択肢の一つとなっています。 その理由は明確です。マイクロサービスに求められる非機能要件の多くは類似しており、これをアプ…
かつて、障害対応RPGを作成しました。これのSLO版です。 syu-m-5151.hatenablog.com 皆さんの友達なのでゲーム作ったので遊びに来ました ゲームプロンプト SLI、SLO、エラーバジェットの概念を学ぶのは、理論だけでは難しいものです。SLI、SLO、エラーバジェ…
はじめに 私はソフトウェアエンジニアだ。私はソフトウェアエンジニアだ。私の本質的な仕事は、複雑な問題を解決し、効率的で革新的なソフトウェアを開発することだ。長年、私の世界はコードとアーキテクチャとアルゴリズムで構成されてきた。そして、それは…
社のブログがバズった。予想外の反響に驚きつつも、嬉しさを感じています。仕事の一環として書いた記事がここまで反響を呼ぶとは思ってもみませんでした。 sreake.com シェルスクリプトの隠れた人気 この記事の反響を見て、予想以上に多くの人々がシェルスク…
はじめに 前回の記事でKubernetesとIstioを使ってトラフィック制御システムを作ったわけですが、そんな複雑なものを作っておいて「はい、終わり」じゃあんまりですよね。 Istio in Action (English Edition)作者:Posta, Christian E.,Maloku, RinorManningAm…
この記事では仮想待合室システムを目指すけども結局はできておらずIstioのトラフィック制御までがメインです。方針は決まったが睡魔に負けたのでこの記事はここまで はじめに 登壇で抽象度の高いことを人前で喋ってとても心が疲れたので技術者として手を動か…
はじめに こんにちは。先日、Platform Engineering Kaigi 2024にて「Platform Engineering とSREの門」というタイトルで登壇させていただきました。 www.cnia.io Platform EngineeringとSREは、多くのソフトウェアエンジニアにとっては馴染みのない分野かも…
信頼性の追求というのは、決して完璧を求めることではありません。完璧な可用性を追求するのではなく、ユーザーの満足と、限りあるリソースのバランスを取ることこそが重要です。このバランスを取るための一つのツールが、SLO(Service Level Objectives)で…
はじめに Kind (Kubernetes in Docker) は、ローカル環境でKubernetesクラスタを簡単に構築できるツールです。そう、「簡単に」と言いましたが、「簡単」の定義は人によって大きく異なりますから。ある人にとっては「簡単」でも、他の人には「アラート対応を…
はじめに Go言語の入門書として広く知られている"Learning Go"の第二版が発刊されました。第一版を読んだ際、Go言語のシンプルさと美しく整然とした構文に感銘を受けたものの、常に進化を続けているため、過去の知識にとらわれることなく、新しい概念や手法…
はじめに 先日、taxin_ttさんからダイレクトメッセージで、「オブザーバビリティ再入門」というイベントで登壇し、イベントのテーマが「再入門」ということで、オブザーバビリティについて改めて基本的な概念から説明するようにとの依頼をいただきました。 m…
はじめに この記事では、プログラミング言語のGoとWebフレームワークであるFiber v3を使って、リレーショナルデータベースのPostgreSQLをバックエンドに利用したCRUD (Create, Read, Update, Delete) 操作ができるWeb APIを作成する方法を説明します。 本来…
はじめに 自動化やツール開発において、通常時に上手くいくのは当たり前です。大切なのは失敗を想定することです。自動化したツールがエラーも出さずに実行結果的にも成功してるので動いていると思っていたら、実は問題が発生していて泣いた経験は、多くの人…
誕生日エントリー兼読書感想文です。 www.amazon.jp はじめに クラウドコンピューティングの普及とマイクロサービスアーキテクチャの台頭により、システムの複雑性が増大しています。そのような中で、オブザーバビリティ(可観測性)の重要性が高まっています…
はじめに 本書『Observability Engineering』は、複雑化の一途をたどる現代のソフトウェアシステムに立ち向かうための、強力な武器となる一冊であり本稿はその読書感想文です。Observability Engineering を今から知りたい方はもちろん、Observability Engin…
はじめに インフラエンジニアは日々の業務でプログラムを書く機会が多く、その中で処理の実行やHTTPの通信などでリトライ処理を実装する必要があることが少なくありません。リトライ処理を実装する必要は必ずしもなくても、実装することでバッチが安定するこ…
はじめに 本稿は、オープンソースの可観測性(Observability)プロジェクトである OpenTelemetry を取り上げた書籍「Learning Opentelemetry」の読書感想文です。従来の可観測性の課題であったデータの分断を解消し、トレース、メトリクス、ログなどの様々なテ…
はじめに OpenTelemetryは、分散システムの可観測性を向上させるためのオープンソースのフレームワークです。アプリケーションのパフォーマンス、動作、エラーなどを追跡し、収集されたデータを分析および視覚化することで、システムの健全性を監視し、問題…
はじめに エンジニアとして就職する前に読んだ「なれる!SE 2週間でわかる?SE入門」の内容があまりにも厳しく、業界に就職するのが怖くなったことを覚えています。本の中に登場する中学生の少女にしか見えない凄腕のSE、室見立華さんのような人物は現実には存…
はじめに Webスクレイピングの需要が高まる中、Goで実装する機会が増えてきました(よね?)。Goの豊富な標準ライブラリとシンプルな文法は、スクレイピングのような自動化タスクと非常に相性が良いです。 が、今回はGoの有力なスクレイピングライブラリの1つで…